TOP恐怖のロフト消滅

 

恐怖のロフト消滅


 

 私たちが、すべてのゴルフ用品メーカーのせいで負わされてきた病です。

  過去3O年ほどの間に、ゴルフ用品メーカーは自社製品の 「飛距離力刊申びた」

ことを宣伝したいがためにロフトをいじり、どんどん角度を小さくして (立てて)きました。

たとえば、新たに改良されて飛距離力呵申びた大手メーカーのクラブセットの5番アイアンを試したとします。

あなたは、こう叫ぶでしょう。「すごい! この5番アイアンは、T0年使っている4番アイアンと同じくらい飛ぶぞ」

そう、その通り。なぜなら、新品でピカピカの5番アイアンは、少なくとも新たに改良されたロフトについて言えば、4番アイアンそのものなのですから

 私が子供の頃, 5番アイアンの標準ロフトは32度でした。それが90年代後半になると、

多くのモデルが25度になりました。最近の5番アイアンの標準ロフトは、26〜27度あたりに落ち着いています。

「新しく改良された」現在のクラブは、30年前に作られたクラブより飛ぶのでしょうか?

ロフトが以前より「立って」いるのだから、当然でしょう。

でも、有名メーカーは、新製品である5番アイアンが、60年代や70年代に製造していた3番か4番のロフ

トとほぼ同じであるとは言いません。これなら、遠くに飛ぶはずです! 

このロフト消滅病は他のクラブにも影響を与え、ゴルフ用品業界はまったく新しい、クラブを開発する必要に迫られました。最近、あらゆるメーカーが「ギャップウェッジ」とか「アプローチウェッジ」とかいうクラブ(別名52度ウェッ

ジ)を出しているのをご存知でしょうか? どうして急に、こんなクラブが必要になったのでしょう? 

60年代のピッチングウェッジ(PW)とサンドウェッジ(SW) の標準的なロフトの差は4〜5度で、フルショットで10〜15ヤードの差がありました。それが90年代半ばには「ロフト消滅病」のせいでPWとSWのロフトの差が10度までに

開き、この2本のスコアリングクラブの飛距離の間に、大きなギャップができてしまったのです。

SWのロフトは変えられません。バンカーからボールを出すためには55〜56度のロフトが必要ですから。

そこで、メーカーはswとpwの「ギャップ」を埋める"新しい"クラブを開発せざるを得なくなりました。

「ギャップウェッジ」はこうして生まれたのです。なんて、ぴったりな名前でしょう! 

ひとつの有名メーカーがロフトを小さくし、ゴルファーたちが飛距離が伸びるという理由で食いつき始めると、

他の会社も後を追わざるを得ませんでした。結局のところ、今持っているクラブと同じ番手でもっと遠くまで飛ばせたら、すごいと思ってしまうでしょう?

 有名メーカーがロフトにしたことは、「もっと遠くに飛ばし」て売上げを伸ばすという名目で、シャフトの長さに対して行ったことに比べれば、大した罪ではありません。これは、クラブセッティング (キヤディバッグを

一杯にするクラブの組み合わせ)がフィッティングにとって、いかに重要になったかを表しています。

 

 

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