TOPクラブの主要スペックについて

 

クラブの主要スペックについて


 ヘッドのすべてのバランスポイントが交差した点を重心と言います。つまり、

フェースとソールそれぞれでバランスが取れる点を見つけ、そのふたつの点を通

る2本の仮想の直線を描き、交わった点が重心です。ウッドの場合はへツドの中

空内にあり、一般的なアイアンではフェースのすぐ後ろにあります

「ボールが上がりやすい低重心」 こんな宣伝文句を一度や二度は聞いた

ことがあるでしょう。最近では、「高弾道が得られる深重心」というコピーも多

いかもしれません。つまり、ボールを高く上げたいのなら、重心が底く、後ろ側

にあるクラブを探すべきだし、低く飛ばしたいなら、重心が高くて前側にあるへ

ッドを探すべきだという意味です。

  確かに、その通り。でも、重心の位置なんて、どうやって確かめるのでしょう

か? 更に重要なのは、あなたが今持っているクラブの重心と新しいクラブの重

心の位置が違うかどうかです。それはどうやって確かめるのでしょう?広告に

書いてありますか?ゴルフ用品店を見てまわっても、わからないはずです。な

ぜなら、重心はシャフトからヘッドをはずさないと探せないのですから。ヘッド

に重心の位置が記されているクラブなんて見たことがないし、メーカーのパンフ

レットにも載っていません。

  でも、心配は無用です。簡単な方法をお教えしましょう。まず、重心の高さに

ついては、あまり気にしないでください。たとえば、いろいろなメーカーの同じ

番手のアイアンを手に取ってみると、重心が高いクラブと低いクラブの差は3〜

4ミりです。これは、同じ番手のアイアンの高さが、数ミりしか違わないからで

す。もちろん、ソール幅の広いアイアンもあるし、"特大"アイアンも多少はあ

ります。こうしたアイアンの重心の高さは3〜4ミり違います。でも、重心の高

さが3〜4ミり違ったところで、打球の高さはほとんど変わりません。ほんの小

し変わるだけです。打ち出し角が1度変わっても、打球の高さがたいして変わら

ないのと同じです。

  それより、シャフトから重心への距離のほうが、打球の上がり方に影響しま

す。重心の高低差より、前後差のほうが大きいからです。ホ一ゼルをフェースの

前に持ってくればくるほど、重心が、シャフトの後ろに下がり、ボールが上がりや

すくなるのです。

  それでは、ヘッドの大きなドライバーと小さなドライバーでは、どちらがいい

でしょう?確かにへッドの高さはかなり違いますが……ちょっと考えてみてく

ださい。ドライバーで打つときはティーアップしますから、ヘッド内の重心の高

低差など、ないも同然です。ティーを使えばボールの高さを調節できるので、ヘ

ッドの高さがどうであれ、インパクドの位置はあまり変わりません (図を参昭)。

  重心を後ろに持っていった場合、アイアンよりウッドのほうが、ボールの上が

り方に対する効果が大きくなります。なぜでしょう?そもそもへツドの後ろに

重心を持っていくと、どうしてボールが上がるのでしょうか?まず、ウッドの

ほうが効果が大きいのは、アイアンよりへッドの厚みがあるからです。そうなる

と自然に、重心の位置がシャフトから離れます。ヘッドの重心が後ろにあると、

「シャフトはインパクト直前に前方にしなります。これは、機能的にはロフトが大

きくなったことと全く同じです。ここでまた物理により、インパクト直前のシャ

フトのしなり方が制限されます。ウッドのシャフトは長く、直径も小さいので、

重心が後ろにあるとき、アイアンより大きくしなります。一方、アイアンのシャ

フトは短く、先端の直径が大きいので、どんなことをしても、どんなに悪いきり

スウィングしてもウッドのシャフトには敵いません。それに、アイアンは幅が狭

く、絶対にウッドほど重心が後ろにいかないので、これがウッドより効果が小さ

くなる3つめの理由になるのです。

新しいハイブリッド・ロングアイアンのへッドは、同じロフトでも従来のアイア

ンより厚みがあるので、ボールが高く飛びます。厚みがあると、重心がシャフト

から遠くなるので、同じロフトを持つ普通のアイアンより弾道が高くなるのです。

したがって、ボールをもっと高く上げるつもりで新しいアイアンを買うのなら、

ソール幅の広い物を選べば、多少は違ってくるでしょう。オフセットが大きいへ

ッドか、弾力性のあるシャフトを使っているアイアンでも効果があります。前方

によくしなって、インパクト時のロフトが大きくなります。ウッドについては、

オフセットがある物か、フェースからバックフェースまでが厚い物(または、へ

ッドの後ろにウェイトがたくさん付いている物)がいいでしょう。

弾道を低くしたい人はオフセツトを避け、ヘッドが薄いクラブか、フェース側

が重くなっているクラブを選びましょう。そのクラブを使ってもなお、さらに弾

道を変えたいときは、スウィングを変えるしかありません。

 

※重心はへツドのすべてのバランスポイントが交差した位置にあります。

先がとがった物でへツドのバランスを取るという単純な方法でも割り出せます。

 

 

 ※重心はへツド内の小さな点で、フェースからの距離(Z)、ソールからの高さ(Y)、
シャフトからの距離(Z)で、その位置を表します。
 

 

 

 

 

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