TOPスイートスポットと飛距離

 

スイートスポットと飛距離


 

「スイートスポット」とは何でしょう?この言葉はゴルフクラブの宣伝で

よく見かけますが、ゴルフ業界のほとんどがその使い方を誤っています。このク

ラブはスウイートスポットが"大きくなったとか拡くなった"と自慢してい

る広告があるでしょう。厳密に言えば、そんなことはあり得ません。実際のスウ

イートスポットは(正式には重心点と呼ばれます)とがったぺン先程度の点なの

ですから。「大きく」もならなければ、「小さく」もならない。ただ……そこにあ

る点なのです。フェースをスクエアにしてインパクトし、この小さな重心点の一

直線上にあるボールの中心を打てば、ボールはまっすぐに、そしてスウイングが

出せる限りのスピードで飛んでいきます。この完壁な接点から少しでもインパク

トがそれると、ヘッドが回転し始めて(ブレて)、ボールにサイドスピンがかか

り、更にはスピードも落ちます。この小さなスウイートスポットから離れるほど、

ボールのスピードは落ち、サイドスピンがかかります。たいていのドライバーだ

と、スウイートスポットからわずか1インチ離れただけで、ボールスピードは2

〜3m/s落ち、飛距離は14〜20ヤードほど減少します。非常に損失が大

きいのです!  クラブメーカーが 「スウィートスポットが広くなった」と言うの

は、ヘッドの慣性モ一メント(MOI) が大きくなる設計をしたという意味です

  フィギュアスケートの選手がスピンする様子を思い浮かべてください。両腕が

広がっていると慣性モ一メント(回転への抵抗)が大きくなって、スピンが遅

くなります。そして、両腕を身体に付けると、慣性モ一メントがすぐに小さくな

り、スピンは速くなります。つまり、慣性モ一メントが小さければ、回転への抵

抗が少なくなり、慣性モ一メントが大きければ、物を回転させるのが難しくなる

というわけです (図を参照)。

  同じことがゴルフクラブにも起こります。ヘッドにはもともと重心点を中心と

した回転への抵抗力があり、たとえば、ヘッドのトゥやヒールに重りを付けるこ

とで、その抵抗力を増やせます (つまり、ヘッドの "腕"を伸ばすのです)。重

りを付ければ付けるほど、回転への抵抗は増し、いわゆる"許容範囲が広がった

スウィートスポッド になるのです。

 

 

 ※芯をはずれたインパクトに対する反動で、重心点をまっすぐ通る軸を中心にして

ヘッドが回転する大きさ(ブレ)は、慣性モーメントによって決まります。

ヘッドの慣性モーメントが大きいほど、芯をはずれた際のヘッドの回転は小さく

ボールスピードは遠くなります。

ヘッドの周辺に重りを付けると、慣性モーメントは大きくなります。

 

 

 

 

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